2012/08/28

ミニ四駆 神テクチューンガイド

巷で噂の同人誌を遅ればせながら買いました。



筆者の千洋少佐さんは新橋TPFで行われているM4Nでの最多優勝者。
それだけでなく、公式大会でも優勝経験アリという
長い経歴と実績を持つ文句なしの超強豪。

そんなご本人の実績もさることながら、顔も広く
お知り合いの方々にも数多くの強豪の方がいらっしゃるので
内容も非常に期待ができます。

記事内容のジャパンカップ(ナイアガラ)攻略に関していうと
「こうすれば良いと思う」という筆者の想像だけではなく
他の強豪レーサーの話や具体例・失敗例も掲載したうえで
こういう攻め方をすると良いのではないか?というヒントが書かれてます。

ナイアガラの件に限った話じゃないのですが
この本全体の傾向として、書かれているノウハウが
"考え方"のノウハウに徹してるあたりが素晴らしいと思います。

例えるなら、ネット上や口頭でよくある
「VSシャーシはギアカバーに紙を挟むと良い」
というような具体的手法を書いているわけじゃなく
「VSシャーシはモーターが浮かびあがることがあるので気を付ける」
という注意点を書いて、方法は読者に任せるようなイメージ。

改造に絶対はなく個体差や状況など、とにかく千差万別。
それだけに「ギアカバーに紙を挟め」のような指南は
正しい場合も間違った場合も存在すると思います。
そういう加工が必要ない場合もありますしね。

そういった、会話や教本が生む危ない橋を避けながら
「こういう考え方(攻め方)が良いんじゃないか」という
ヒントだけを提供するという体をとったこの本は
さすがベテラン、非の打ちどころがないなぁと思いました。

もちろん、部品の装着方法のポイントなんかも載っていますが
ただ単純に「これはこうしたほうが良い」という指南だけじゃなく
「これこれこういう理由でこうしたほうが良い」という
そこに至る経緯や理由が説明されているのが非常に良いです。
他人の思考を追えるというのは本当に貴重。

逆に改造の手法や作成方法でいうと
魔改造のフレキシブルなんちゃらしか載ってないwので
そういう手法が欲しい人はヨンクラとかgoogleの検索窓で
必死さんになったほうが良いと思います。

個人的にはこういう本のほうが某最速改造理論のような胡散臭い本より
よっぽど楽しめるし価値があるなぁって思います。
生きた情報と生きた内容というのは同人誌ならではですね!

この本は復帰したての人にもちろんオススメ!是非とも買ってほしいです。
オクで変なサスペンションとか完成車を買うより断然良いです。
この本を読んだら、まず必要なのはそれじゃないってわかります。

それ以外でも「フラットがメイン。立体?運ゲーだろ」
と思ってる層にも是非読んで欲しいなと思いました。
立体は立体でかなり考えて攻略しているので
そういう立体レースの面白さを知ってもらうにも良い内容ですね。

興味がある人は是非とも買って欲しいですね!
【とらのあなWebSite】ミニ四駆【神テクチューニングガイド】