2013/06/11

縮めタイヤで超大径を作る

CSKも近づく今回はフラット側の話。


タイトルのとおり、内容は超大径のネタです。

超大径の前輪は干しタイヤにして滑らせるのが主流です。
干しタイヤを作る場合、基本的に黒タイヤを使うことになります。
ただ、近年の黒タイヤは材質が変わったのか、干せないタイヤがほとんどです。

となると干せるタイヤを探すために、ちょっと古いキットを探すことになるのですが
これも最後は世の中の在庫勝負となるので厳しいところです。
マイティミニ四駆は犠牲になったのだ。

そこで代替案として出たのが縮めタイヤを前輪にするという方法。
縮めてるのに超大径って何言ってるんだって感じですよねw

縮めタイヤとはケミカルを使用してタイヤを縮める方法なのですが
タイヤが縮まると同時にタイヤのグリップが抜けます。
このグリップの抜ける性質を干しタイヤの代わりに使おうというものです。

既にやってる方も多いと思いますが、自分のやった方法を参考として載せます。

---

まずインナーを完成させます。


インナーは大きすぎるとアウターを被せるのが大変で
小さすぎると今度はアウターの厚みが足りなくなるので
32~33mmくらいが作りやすいと思います。


次はアウターになるタイヤを縮めます。
縮める方法については他のサイトに任せます。



縮め加工をする前に幅と厚みをある程度カットしておくと
時間とケミカルの節約になります。
とはいえ縮ませるのは不確定要素が大きいので
目標の2倍程度の厚みと幅にしておくと余裕があっていいです。

縮める過程でタイヤがブヨブヨに膨張するのですが
膨張したタイミングでタイヤを取り出し
ある程度ふき取ったらそのままインナータイヤに被せます。


こんな感じですね。

あとは縮むのを待って接着して削れば完成なのですが
タイヤが完全に縮みきるまでに2~3日かかると思います。

約半日である程度縮むので、加工にかかりたくなるのですが
そこで目標の径まで削ってしまうとそこからさらに縮んでしまうので
目標より小さくなってしまいます。
なので焦らず2,3日放置してから加工したほうが良さそうです。

ただ、逆に縮みきってから加工するのも大変な部分があって
縮めば縮むほどゴムの性質が無くなって固くなるので
インナーとアウターを接着するのが大変になります。
なので接着は、ゴムの性質が残ってる間にしたほうが良さそうです。

自分の場合は
・取りだしてインナーに被せたらある程度放置(半日程度?)
・インナーとアウターを接着をしてさらに放置(2,3日)
・加工
という工程で作業をするとやりやすかったです。


というわけで完成したのがこんな感じです。


表面は2000番のペーパーで仕上げました。
だいぶピカピカになりますね。

縮めたタイヤは従来のハードタイヤと違ってヤスリをあてても溶けにくく
カスはほとんど粉になるのでヤスリでの作業は非常に楽でした。
ヤスリで剥いてもグリップは変わらず落ちたままなので
干しタイヤに比べてリカバリーもしやすいと思います。

工程だけをまとめると

1.インナーを作る(32~33mm径推奨)
2.縮めるタイヤを切る(目標幅、厚の2倍程度)
3.縮め作業を行う
4.インナーに被せて半日放置
5.インナーとアウターを接着してさらに2,3日放置
6.整形して完成

こんな感じかなぁ

---

縮めアウターの干しタイヤと比較した特徴としては
干しタイヤと比べると強度があるので横ブレに強そうだなと思います。

ただ、まだデメリットも多く感じていて
例えば使用するケミカルや時間によってタイヤの縮み具合や
グリップの抜け具合は変わるので、ノウハウを積むしか無さそうです。
あとは色によって変化の具合が違うのかどうかも知りたいところです。

とはいえ干せるタイヤを探さなくて良いというのは大きいですし
前輪後輪で色を合わせやすくなるというメリットもあるので
積極的に採用していろいろ探ってみたいところですね。